高麗人参の効果と飲み方完全ガイド【科学エビデンス】

高麗人参の効果と飲み方完全ガイド【科学エビデンス】

西村 今日子

2025年8月21日 7:50

「高麗人参は苦くて古くさい」そんなイメージはもう過去の話。最新科学は、その核心成分がもたらす知的パフォーマンスへの影響を次々と解明しています。なぜ今、トップパフォーマー達が高麗人参に注目するのか?その科学的根拠と、驚くほど美味しい現代的な飲み方を徹底ガイド。あなたの常識が覆るかもしれません。

 

多忙な毎日を送るなかで、重要な決断を下す場面や、創造的なアイデアを生み出す瞬間、人の心を動かすような影響力を発揮するためには、心と体のコンディションがしっかりと整っていることが何よりの基盤となります。

しかし、たとえ十分に休息を取ったつもりでも、なぜか疲れが抜けきらなかったり、思考が冴えないと感じたりすることがあります。
このような目に見えにくい疲労が、気づかぬうちに心身のバランスを少しずつ崩していることに、多くの方が薄々感じはじめているのではないでしょうか。

古くから滋養強壮の象徴として親しまれてきた高麗人参は、いま改めて注目を集めています。それは単に伝統的な経験則によるものではなく、現代の科学的な視点からも、その価値が再評価されているからです。

ここでは、よく耳にするけれど曖昧な印象にとどまりがちな高麗人参の効能について、最新の研究をもとにわかりやすく整理し、科学的な裏づけとともに解説していきます。また、「苦くて続けにくい」と思われがちな摂り方のイメージを覆す、簡単で無理のない取り入れ方についてもご紹介します。

高麗人参が注目される理由

数ある健康食品やサプリメントの中で、なぜ2000年以上の歴史をもつ高麗人参が、今あらためて注目されているのでしょうか。

その背景には、現代人が抱える特有の課題と、高麗人参が本来備えている力との間に、深い結びつきがあるからです。

パフォーマンスを左右する「見えない疲労」の正体

肉体的な疲労とは異なり、「見えない疲れ」は、脳機能の低下や自律神経の乱れによって引き起こされます。十分な睡眠を取ったはずなのに、朝から頭がぼんやりしている。集中力が続かず、些細なことで思考が中断してしまう。
こうした状態の背景には、慢性的なストレスや情報過多によって、脳が常に緊張状態に置かれている現代特有の環境があります。

いわば「脳疲労」とも呼べるこの状態は、意思決定の精度を鈍らせ、創造性を損ない、結果としてビジネスや人生全体のパフォーマンスを大きく左右します。
こうした課題に直面する中で、身体の深部から整えるアプローチに注目が集まるのは、ある意味で必然とも言えるでしょう。

滋養強壮の先へ。近年の研究が明かす高麗人参の多面的な働き

かつて高麗人参は、「元気が出るもの」という漠然としたイメージで捉えられていました。しかし近年では、研究技術の進展により、その働きが成分レベルで明らかになりつつあります。

疲労回復にとどまらず、ストレスへの抵抗力の強化、認知機能のサポート、さらには生活習慣に起因するさまざまな課題へのアプローチなど、高麗人参が持つ多面的な可能性が、科学的にも示唆され始めています。

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【科学的根拠】高麗人参の核心成分「ジンセノサイド」とは何か

高麗人参の持つ神秘的な力の源は、特有の有効成分である「ジンセノサイド(Ginsenoside)」というサポニンの一種にあります。このジンセノサイドが、高麗人参の効果を科学的に理解するうえで重要なポイントとなります。

論文データで見る、ジンセノサイドがもたらす主要な3つの効果

ジンセノサイドは単一の化合物ではなく、これまでに数十種類以上が発見されており、それぞれが異なる作用を持つことが明らかになっています。ここでは、特に注目される主要な効果について、研究報告をもとに見ていきましょう。

抗疲労・抗ストレス作用

ジンセノサイドには、ストレスホルモンであるコルチゾール分泌を調整する作用が報告されています。1  過度のストレスがかかるとコルチゾールが過剰に分泌され、疲労感の増加や免疫機能の低下を引き起こすことがあります。ジンセノサイドは、このホルモンバランスを適切に整えることで、精神的および身体的なストレスに対する抵抗力を高める役割を果たしていると考えられています。実際、ある研究レビューでも、高麗人参が、集中力や認知機能といった精神的パフォーマンスの向上や、疲労感の緩和に役立つ可能性について、体系的に評価した研究も報告されています。2

認知機能のサポート

知的なパフォーマンスを維持することは、多くの人にとって関心の高いテーマです。ジンセノサイドには、脳の神経細胞を保護する働きなどを通じて、記憶力をはじめとする認知機能を支える可能性があると考えられています。特に、主要なジンセノサイドの一つであるRg1は、学習および記憶能力との関連が研究されています。3  

研究では、アルツハイマー病の状態を再現したマウスに、迷路の解き方を学習させるといったテストを行いました。その結果、Rg1を投与された動物たちは、そうでない動物に比べて、記憶や学習に関するテストの成績が著しく良いことが明らかになりました。研究者たちは、Rg1が持つ抗酸化作用や抗炎症作用、そして脳の神経細胞を守る働きなどが、この結果に繋がったのだろうと分析しています。

もちろん、これはあくまで動物実験に基づく知見であり、そのまま同様の効果が人間にも見られるとは限りません。しかし、ジンセノサイドという成分が、知的パフォーマンスの維持において、科学的に大きな期待が寄せられている存在であることを示す、重要な研究エピソードと言えるでしょう。

身体的持久力の向上

ジンセノサイドはエネルギー産生の効率を高め、身体的な持久力を向上させる効果も期待されています。運動時のエネルギー源であるグリコーゲンの消費を抑え、代わりに脂質をエネルギーとして利用しやすくする働きなどが研究されています。4

実際、ヒトを対象とした実験において、高麗人参が持久力に与える影響を評価するために、過去10年間(2013〜2023年)に行われた複数の臨床試験を統合・分析した、大規模な研究レビューがあります。5   その分析によると、健康な成人が高麗人参を一定期間摂取したところ、偽薬(プラセボ)を摂取したグループに比べて、2つの変化が見られました。

一つは、疲労困憊で動けなくなるまでの運動時間が、統計的に延長したことです。つまり、より長く、質の高い運動を続けられるようになったことを示しています。

もう一つは、全身の持久力を示す指標である最大酸素摂取量(VO₂max)の向上です。これは、体が酸素をより効率的に利用してエネルギーを生み出せるようになったことを意味し、いわば「スタミナそのものが底上げされた」ともいえるでしょう。

この結果は、高麗人参の持久力を高める効果が、動物実験にとどまらず、人間においても具体的な運動パフォーマンスの向上として実証されたことを示す、非常に重要な報告だといえます。

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「紅参」「黒参」など種類による違いは?目的別の選び方

高麗人参には、収穫されたままの「水参(生干人参)」、それを乾燥させた「白参」、そして一度蒸してから乾燥させる「紅参(こうじん)」といった種類があります。特に、蒸すという加熱プロセスを経ることで、生のままでは含有量の少ない、あるいは存在しない新たな種類のジンセノサイドが生成されることが分かっています。

紅参

蒸す過程でジンセノサイドの種類が増加・変化し、一般的に白参よりも有用性が高いとされています。成分が安定しており、長期保存にも向いています。バランスの取れた効果を期待する場合の、スタンダードな選択肢と言えるでしょう。

黒参

紅参よりもさらに多い、9回の蒸しと乾燥を繰り返す「九蒸九曝(きゅうじょうきゅうばく)」という製法で作られます。この過程でジンセノサイドの含有量がさらに増加し、特に特定の種類のジンセノサイド(Rg3など)が豊富になると言われています。より高い実感値を求める場合に適しています。

発酵高麗人参:科学が引き出す、さらなる可能性

そして近年、紅参や黒参といった伝統的な製法とは全く異なる、科学的なアプローチとして大きな注目を集めているのが「発酵高麗人参」です。

実は、高麗人参の核心成分であるジンセノサイドは、そのまま摂取しても、その吸収力には大きな個人差があることが分かっています。なぜなら、ジンセノサイドを体内で吸収可能な有用成分(コンパウンドKなど)に分解するには、特定の腸内細菌の働きが必要だからです。つまり、腸内環境によっては、せっかく高麗人参を摂取しても、その真価を十分に引き出せない可能性があるのです。6

この「吸収率」という課題を、科学の力で解決するのが「発酵」の技術です。 発酵高麗人参は、乳酸菌などの微生物の力を使って、あらかじめジンセノサイドを吸収しやすい形に分解しています。いわば、腸内細菌の働きを、製造段階で肩代わりしているようなものです。

健康な成人を対象とした実験において、通常の高麗人参エキスと発酵させたエキスを摂取した場合とで、体内に吸収されるコンパウンドKの血中濃度に大きな差が見られたことが分かりました。なんと発酵タイプのエキスでは、その濃度が最大で115倍以上にも達したと報告されています。7

この結果は、ジンセノサイドの働きを引き出すうえで、腸内細菌の助けに頼らなくても済む可能性を示しているとも考えられます。つまり、発酵高麗人参によって、誰もがより効率よく、そして安定したかたちでジンセノサイドの恩恵を受け取れる環境が整いつつある、ということかもしれません。

目的別の選び方まとめ

これらを踏まえると、高麗人参の選び方は次のように整理できます。

紅参: まずは高麗人参のバランスの取れた基本的な効果を試したい場合の、第一選択に。

黒参: 伝統的な製法の中で、より高い実感値を追求したい場合の上位選択として。

発酵高麗人参: 科学的根拠を重視し、吸収率を最大化することで、より確実な体感を求めたい人の、新しい時代の選択肢として。

ご自身の目的や体質に応じて最適なものを見極めることが、知的な自己投資を実りあるものにするための鍵となります。

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「まずくて続かない」は過去の話。高麗人参を美味しく飲むための3つのポイント

高麗人参の価値を理論的に理解できても、その独特の風味がどうしても苦手で、継続を断念してしまったという話は少なくありません。

しかし、それは非常にもったいない誤解かもしれません。実は近年、科学技術の進歩、なかでも先ほど触れた「発酵」という過程が、こうした風味に関する課題に対して、新たな可能性をもたらしつつあります。

発酵高麗人参は、微生物の働きによって成分を分解する過程で、苦味やえぐみといった雑味が抑えられ、従来の高麗人参よりも格段に風味がマイルドになる傾向があります。そのため、風味に敏感な方でも、より少ない工夫で、またはそのままでも摂取しやすいという大きなメリットがあります。

その上で、ここでは伝統的な高麗人参エキスなども含め、その本来の力を引き出し、知的に取り入れるための3つのポイントをご紹介します。このポイントを抑えることで、高麗人参は我慢して飲むものから、あなたにとって価値あるパートナーへと変わるでしょう。

ポイント1:品質を見極める。本物の高麗人参が持つ、土の香りとほのかな甘み

まず見直したいのは、「質の高い高麗人参は、ただ苦いものではない」という点です。上質な高麗人参の根から抽出されたエキスには、単なる苦味だけでなく、豊かな大地を思わせるような深みのあるアーシーな香りと、後味にかすかな甘みが感じられます。

品質の低いものや、まだ十分に育っていない若い根を使った高麗人参では、風味の奥行きが感じられず、ただ苦味やえぐみが目立ってしまうことがあります。美味しく高麗人参を取り入れるためには、まずその背景にある育ち方や産地を知ることから始めてみてください。

ポイント2:タイミングを最適化する。「朝」と「夜」、飲むべきはどちらか?

高麗人参を飲むタイミングは、目的によって使い分けるのが最も効果的です。

朝に飲む場合

一日のスタートとなる朝に取り入れることで、交感神経がほどよく働き、集中力や活力を高めたい場面で役立つことが期待されています。こうした作用の背景には、高麗人参に含まれるジンセノサイドが脳の血流に穏やかに働きかけている可能性があると考えられてるのです。

ある動物実験では、ラットに高麗人参の主要成分であるジンセノサイドを投与したところ、脳の血流量が最大で30%から50%も有意に増加した、という報告があります。8

この研究は動物を対象とした実験ですが、人の脳血流を直接かつ精密に測定するには、いまだ多くの技術的な制約があるのが現状です。その意味でも、こうした動物実験によって「血流の改善」のメカニズムの一端が明らかにされることには、大きな意義があると考えられます。

脳への血流が増えるということは、それだけ脳に多くの酸素や栄養が十分に届けられることを意味します。この働きが、思考力や判断力が求められる午前中の時間帯のパフォーマンスを、土台からしっかりと支えてくれるかもしれません。大切なプレゼンテーションや、集中して取り組みたい作業がある日の朝などに、取り入れてみるのも良い選択です。

夜に飲む場合

高麗人参には、ストレスで高ぶった神経を落ち着かせ、心身を穏やかな状態へと導く働きがあることも報告されています。

イギリスの大学で行われた臨床試験では、健康な若者を対象に、高麗人参を摂取するグループと、見た目では区別できない偽薬(プラセボ)を摂取するグループに分けました。その後、彼らに難しい暗算問題など精神的に負荷のかかる課題を連続して解いてもらう実験が行われました。

すべての課題終了後に参加者の「気分の状態」を調査したところ、高麗人参を摂取していたグループは、偽薬を摂取していたグループと比べて統計的に有意に「穏やかさ(calmness)」を感じていると自己評価しました。9

この結果からは、高麗人参が精神的なストレスを受けた後の心の状態を穏やかに整える一助となる可能性がうかがえます。日中の緊張を和らげ、質の良い休息へとつなげる働きに関する、科学的な裏付けの一つと言えるでしょう。

とくに、ストレスによって寝つきが悪かったり、眠りの浅さを感じているような方は、就寝前の摂取を試してみるのがおすすめです。朝、夜どちらか一方の時間帯に固定する必要はなく、その日の心身の状態や翌日の予定に合わせて、飲むタイミングを柔軟に選ぶことが、高麗人参と上手に付き合うコツといえそうです。

ポイント3:組み合わせの妙を知る。味と効果を最大化するパートナー食材

高麗人参の風味を活かしつつ、さらに美味しく、そして効果的に摂取するための鍵は「組み合わせ」にあります。相性の良い食材は、味のマスキングに留まらず、相乗効果を生み出すこともあります。

甘みとの組み合わせ

はちみつや黒糖、メープルシロップなどの自然な甘みは、高麗人参の苦味をやわらげ、風味に深みをもたらしてくれます。なかでも、ミネラルを豊富に含む黒糖は、とくに相性が良いとされています。

スパイスとの組み合わせ

生姜やシナモンといったスパイスは、高麗人参の土のような香りとよく調和します。どちらも身体を温めるはたらきがあり、とくに寒い季節にはおすすめの組み合わせです。

乳製品との組み合わせ

牛乳や豆乳、ヨーグルトといった乳製品は、高麗人参の風味をやさしく包み込みます。また、脂溶性の成分の吸収を助ける面からも理にかなっています。

これらのポイントを押さえることで、高麗人参の楽しみ方はぐっと広がるでしょう。

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多忙なあなたのための、目的別・高麗人参「パワーレシピ」6選

理論だけでは、なかなか実感しづらいもの。そこで、日々の生活に無理なく取り入れられる、美味しい飲み方や食べ方のレシピを具体的にご紹介します。

1 始動の朝に:集中力を研ぎ澄ます「高麗人参×カカオ」ドリンク

高麗人参エキス数滴と、無糖のピュアココアパウダーを少量のお湯でよく溶かし、温めた牛乳または豆乳を注ぎます。カカオに含まれるテオブロミンには集中力を高める作用があり、高麗人参との相乗効果が期待できます。甘みが欲しい場合は、はちみつを少量加えてください。まるでビターチョコレートのような、大人の味わいを楽しむことができます。

2 重要な会議の前に:思考をクリアにする「高麗人参×緑茶」ショット

急須で淹れたやや濃いめの緑茶をショットグラスに注ぎ、そこに高麗人参エキスを数滴加えて一気に味わいます。緑茶に含まれるカフェインとテアニンがもたらす覚醒とリラックスの効果に、ジンセノサイドのはたらきが重なることで、冷静でクリアな思考へと導いてくれるでしょう。

3 身体をリセットしたい夜に:深い休息へ誘う「高麗人参×ホットミルク」

温めた牛乳に高麗人参エキスを数滴加え、お好みでシナモンパウダーをふりかけます。牛乳に含まれるトリプトファンは、睡眠を促すメラトニンの素となる成分です。高麗人参の穏やかな鎮静作用とあいまって、一日の緊張をほどき、やさしい眠りへと導いてくれる一杯です。

4 週末の楽しみに:罪悪感なく楽しめる「高麗人参入りクラフトコーラ」

炭酸水に市販のクラフトコーラの素と高麗人参エキスを加えてよく混ぜ合わせます。カルダモンやクローブなどのスパイスが香るクラフトコーラは、高麗人参の個性的な風味と意外にもよく調和します。リフレッシュしたい週末の午後にぴったりの、知的で健康的な自家製ドリンクです。

5 風味を嗜む:ウイスキーのように楽しむ高麗人参エキスのオンザロック

質の良い高麗人参エキスを手に入れた際には、ぜひ試していただきたい飲み方です。ロックグラスに大きめの氷を入れ、エキスを少量注ぎます。ゆっくりとグラスを回しながら立ちのぼる香りを楽しむと、加水によって変化する香りや味わいが、まるで上質なウイスキーを味わうかのよう。静かな夜に、自分と向き合う時間にぴったりの一杯です。

6 週末の特別ケアに:心身を芯から癒す「参鶏湯」と鍋料理

週末など時間にゆとりがあるときには、料理で高麗人参を取り入れるのもおすすめです。代表的な例としては、鶏肉を丸ごと煮込む薬膳料理「参鶏湯(サムゲタン)」があります。乾燥した高麗人参やもち米、なつめ、栗などを丸鶏に詰めてじっくり煮込むことで、滋味深いスープに旨味と栄養がたっぷり溶け込みます。心身がじんわりと温まり、満ち足りた気持ちになれる、まさに究極のセルフケア料理といえるでしょう。

本格的な調理が難しい場合でも、骨付きの鶏肉(手羽元など)にスライスした乾燥高麗人参、生姜、にんにくを加えて煮込むだけで、「参鶏湯風スープ」を手軽に楽しむことができます。また、もっと簡単に楽しみたい場合は、いつもの寄せ鍋や水炊きに高麗人参のスライスやエキスを数滴加える方法もおすすめです。いつもの鍋料理が深みを増し、体をいたわる特別な一品へと変わります。

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始める前に知っておきたい、高麗人参に関する疑問と回答(Q&A)

新しい習慣を始める際には、さまざまな疑問や不安が浮かぶこともあるかと思います。ここでは、よく寄せられる質問に対してお答えしていきます。

どのくらいの期間で効果を実感できるのか?

高麗人参は医薬品ではなく、あくまでも食品として位置づけられています。そのため、摂取してすぐに劇的な変化を感じることは多くありません。

効果の感じ方には個人差がありますが、一般的には体質改善を目的とする場合、毎日続けて摂取し、まずは1〜3ヶ月ほど様子を見ながら取り組むことがすすめられています。疲労回復などの効果も、継続することで身体のバランスが整い、徐々に実感されることが多いようです。焦らずに、日々の体調の変化を丁寧に観察することが大切です。

他のサプリメントや薬との飲み合わせで注意すべき点は?

高麗人参には血液が固まりにくくなる作用(抗血小板作用)が報告されている10 ため、ワルファリンなどの抗凝固薬を服用されている方は、摂取前に必ず医師や薬剤師にご相談いただくことが大切です。また、血糖値を下げる薬や血圧の薬を使用している場合も、同様に注意が必要です。健康食品であっても、医薬品との相互作用が全くないとは言い切れませんので、専門家への相談を忘れないようにしましょう。

副作用はある?事前に知っておきたいこと

適切な量を守っている限り、深刻な副作用が報告されることはまれです。ただし、体質に合わない場合や過剰に摂取した場合には、不眠や動悸、頭痛、血圧の上昇、あるいは下痢や食欲不振といった消化器の不調が現れることがあります。まずは少量から始めて、体の変化を丁寧に観察することが大切です。もし気になる症状が出た場合は、すぐに使用を中止し、必要に応じて医療機関に相談してください。

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まとめ:あなたの日常に、高麗人参という「知的な自己投資」を

ここまで、高麗人参の魅力を科学的な視点から紐解きながら、その真価を引き出すための、実践的でおいしい取り入れ方をご紹介しました。今や高麗人参は、「苦くて体に良いもの」というイメージを超えて、日々の暮らしの中で楽しみながら付き合える存在になりつつあります。

その日の体調や目的に合わせて、飲むタイミングやレシピを柔軟に使い分けることで、高麗人参は戦略的なパートナーとして力を発揮してくれるでしょう。

大切なのは、完璧を目指すことではなく、小さな一歩を楽しみながら、自分自身の心や体がどう反応するのかに耳を傾けてみることです。

もし高麗人参を、より継続的な習慣として取り入れてみたいと感じたなら、次に考えたいのは「自分に合った製品選び」です。エキス、粉末、カプセル、ドリンクなど、形状はさまざまにあり、栽培年数や産地、紅参や黒参といった種類によっても特性は異なります。

ご自身のライフスタイルや期待する体感に合った一品を見つけることが、この知的な自己投資を実りあるものにする鍵になるでしょう。その過程もまた、新しい発見に満ちた、豊かな時間になるはずです。


参考文献 

1 Yoon J, Park B, Hong KW, Jung DH. The effects of Korean Red Ginseng on stress-related neurotransmitters and gene expression: A randomized, double-blind, placebo-controlled trial. J Ginseng Res. 2023 Dec;47(6):870–877. doi:10.1016/j.jgr.2023.08.001. PMID: 38107397; PMCID: PMC10721478.

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38107397/

2 Arring NM, Millstine D, Marks LA, Nail LM. Ginseng as a Treatment for Fatigue: A Systematic Review. J Altern Complement Med. 2018 May;24(5):624-633.doi: 10.1089/acm.2017.0361.PMID: 29624410

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29624410/

3 Liang HY, Zhang PP, Zhang XL, Zheng YY, Huang YR, Zheng GQ, Lin Y. Preclinical systematic review of ginsenoside Rg1 for cognitive impairment in Alzheimer's disease. Aging (Albany NY). 2021 Mar 3;13(5):7071–7086. doi:10.18632/aging.202619. PMID: 33686024; PMCID: PMC7993717.

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33686024/

4 Hwang H, Kim J, Park J, Yun H, Cheon W-K, Kim B, Lee C-H, Suh H, Lim K. Red ginseng treatment for two weeks promotes fat metabolism during exercise in mice. Nutrition. 2014 Jun;6(5):1874–85. doi: 10.3390/nu6051874. PMID: 24803098; PMCID: PMC4042568.

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24803098/

5 Szymańska A, Nowak A, Lipert A, Kochan E. Effect of Ginseng Supplementation on Exercise Endurance as a Support for Cardiovascular Disease Management: A Systematic Review and Meta-Analysis. Antioxidants (Basel). 2024 Jan 6;14(1):32. doi: 10.3390/antiox14010032. PMID: 39857366; PMCID: PMC11761553.

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39857366/

6 Kim KA, Jung IH, Park SH, Ahn YT, Huh CS, Kim DH. Comparative analysis of the gut microbiota in people with different levels of ginsenoside Rb1 degradation to compound K. PLoS One. 2013;8(4):e62409. doi: 10.1371/journal.pone.0062409 PMID: 23638073 PMCID: PMC3639287

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23638073/

7 Choi ID, Ryu JH, Lee DE, Lee MH, Shim JJ, Ahn YT, Sim JH, Huh CS, Shim WS, Yim SV, Chung EK, Lee KT. Enhanced Absorption Study of Ginsenoside Compound K (20-O-β-(D-Glucopyranosyl)-20(S)-protopanaxadiol) after Oral Administration of Fermented Red Ginseng Extract (HYFRG™) in Healthy Korean Volunteers and Rats. J Ginseng Res. 2016 Oct;40(4):375-381. doi: 10.1155/2016/3908142.PMID: 27516803; PMCID: PMC4969531.

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27516803/

8 Kim CS, Park JB, Kim KJ, Chang SJ, Ryoo SW, Jeon BH. Effect of Korea red ginseng on cerebral blood flow and superoxide production. J Ginseng Res. 2002 Dec;26(4):233-237. PMID: 12466053

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/12466053/

9 Reay JL, Scholey AB, Kennedy DO. Panax ginseng (G115) improves aspects of working memory performance and subjective ratings of calmness in healthy young adults. Hum Psychopharmacol. 2010 Nov;25(6):462-71. doi: 10.1002/hup.1138 PMID: 20737519

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20737519/

10 Li CT, Wang HB, Xu BJ. A comparative study on anticoagulant activities of three Chinese herbal medicines from the genus Panax and anticoagulant activities of ginsenosides Rg1 and Rg2. Pharm Biol. 2013 Sep;51(9):1077–1080. doi: 10.3109/13880209.2013.775164. PMID: 23742679.

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23742679/


記事の監修

西村 今日子

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